
HOUSE-O
設計者情報
この住宅には「合理的な遊び心」というテーマを設けた。合理的な考えをお持ちの奥様と遊び心を求めるご主人。二人の共通点を探りながら〝遊び心があるがしっかりと意味もある〟そんな提案を心掛けた。 計画地は、古い住宅地に存する。敷地面積は、130㎡程度と決して広くはなく、3面を道路に囲まれた状況であった。しかし、方位や道路幅の関係上、第1種低層専用地域にも関わらず、日影規制や斜線制限をクリアでき、10Mまで建設可能な特異な状況でもあった。平面的に建物を広げるのは敷地面積の関係上、限界がある。それならば、その特異な状況を生かし、ロフト・吹抜け・バルコニー等、法的に床面積に算入されない空間を断面的に縦に積み上げていくような計画とした。 1階階高を高くし設けたロフトは、子供の遊び場としての機能を持ち合わせながら、仕切りや棚等を設ければ納戸としても機能する。玄関に設けた吹抜けは、そのロフトと繋がっており、ロフトの開口を開け放てば、煙突効果により夏場の換気経路となる仕組みとした。トップライトを設けることにより、北側のネガティブで暗くなりがちなスペースに明るさを与える機能も兼ねている。 敷地の有効活用として建物形状の操作も行った。平面形状を菱形にすることにより、北側は道路と並行となり、デットスペースとなる部分を駐車場として確保した。南側は角度を振ることによりリビングからの視線が隣地建物ではなく、空地である道路に伸びるようにコントロールを図っている。駐車場を南側と北側に分散した結果、導線の関係上、玄関も2つ設けた。その玄関同士を繋げるかたちで通り土間形式とし、玄関であり、通路であり、作業場でもある多目的なスペースとして設えた。また、壁及び天井材は、3面道路からの防音を考慮して、素材感の面白さがありながら、吸音性に優れている木毛セメント板を採用している。 家族間での価値観の相違に対して、妥協点ではなく共通点を模索することによって、豊かな住空間の提供を目指した。
基本データ
- 所在地
- 神奈川県平塚市
設計者情報
この建築家が建てた家
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house skr –此処に棲まわる縁–
家づくりで最初に求められるのは「その土地に住む覚悟」。 ですから、もし「ここに住みたい」と強く願う場所があるとしたら、それは幸せなことです。希望の地で縁をつなぎながら、住宅は地域と少しずつ溶け合っていきます。 念願の場所に建てられた【skr】は、そういう意味では幸せで足早に地域へ溶け込んでいきました。中でも驚いたのがバスケチーム壮行会の話。大会前に白ご飯を持参した生徒が30人ちかくやって来て、みんなでカツカレーを食べて気合を入れる恒例行事。 30人を収容できるほど広くはない【skr】ですが、場所を読み込めば可能な話です。目隠し壁で囲われた前庭と土間テラス、リビング、ダイニングを一体化すれば大きなダイニングとなり、更に2階のバルコニーや階段も加えれば、30人がワイワイとカツカレーを食べる空間へ読み替えることができます。 これは風の通りと日差しの調整を考えて、立体型ワンルームになった【skr】ならではの使い方です。時間をかけて家づくりをしてきた彼らは、早々に住宅を使いこなして壮行会を実現させていました。

延岡の家
宮崎県延岡市に建つこの住まいは愛宕山から日向灘へと連なる山裾に位置している。比較的穏やかな土地ではあるが、この地形により時おり強風が吹くことがあるため、できるだけ風の影響を受けないよう軒やケラバの出を抑えた建物とすることをイメージしながら計画することとした。 今回の計画は施主である老夫婦の生前から建つ旧宅が老朽化により安全性が確保できなくなったことによる建て替えである。施主の要望としてはまず一番に「地震」や「強風」といった自然災害に強い家であること、そして今後さらに歳を重ねるため上下の移動の無い平屋とすること、先代からの土地であるため日当たりの良い仏間にしたいということ、帰省してくる孫のために大きな庇のあるウッドデッキを作りたいということであった。 まず計画を始めた段階で敷地がとても広く複雑な形状をしていたため、建物の形状・配置をどのようにすべき思考錯誤することとなった。最終的に南側に道路を挟んで小学校があることを活かし南側に多くの居室が面する計画とした。また敷地南側には将来的に植栽と遊び場が作れるよう程よい大きさの庭を設け、北側の広い空地には家庭菜園や物干場、今後自由に活用できる広場となっている。 またこの住まいの大きな特徴として、南に大きく張り出した軒庇がある。この軒庇は季節ごとの日射を調整し、屋内においては心地よい日差しとなり、ウッドデッキにおいては開放的な半屋外空間となっている。ただし軒を深く出すことで室内奥まで光を届けることができないのでそれをカバーするためにトップライトを設け、室内全体に一日中穏やかな光で満たされるよう配慮している。 仏間においては旧宅で大切に使われていた床柱や地板、床框を再利用し、新宅でありながら面影が残るしつらえとしている。 また仏間は通常リビングとひとつながりで利用しながら、お子様家族が帰省した時には客間として、法事などで人が集まる場合には仏間単体として利用できるよう建具で仕切れるようになっており、仕切った際に圧迫感がないようランマは透明ガラスにし広がりが感じられるようになっている。 ご夫婦が老後を過ごすうえで、シンプルで心地よい住まいになったのではないかと思う。

中目黒の家
北側道路により有利な高度斜線と天空率の緩和によりモダンで端正な外観を作り出しています。 大空間のリビング上部中心にトップライトを備え、その周囲に子供室2室やルーフテラスが控えることで、リビングの中心性、求心性がより強くなっています。 家の中のどこに居ても家族の気配が感じられ、活動の様子を伺える愉しい住宅です。

野毛山の家
戦前から受け継がれて来た土地において、生まれ育った家の隣りに家族4人で暮らす家を建てる計画です。敷地の廻りにはご実家のご家族やご親戚が暮らされているため、開き過ぎず閉じすぎない、程よい肌感を提供したいと考えました。 内部空間の特徴は、大きな吹抜けと、どこまでもつながる視線の抜け、行き止まりの無い平面計画です。特に居間の吹抜けに面した2階の子供室の小窓は、家全体をひとつにつなげる役割を担っています。この小窓は吹抜けの上部に溜まり易い熱気の逃げ道も兼ねていますが、この小窓から子ども達が顔を覗かせている様を想像しながらの設計は非常に楽しい時間でした。2人の子どもの背丈がそれぞ小窓の上に到達するまでには、あと数年といったとこです。家と一緒に成長する子ども達。行き止まりの無いプランニングの家をぐるぐると走り回ってくれるでしょうか。自分の部屋の斜め天井&ロフトを友達に自慢してくれるでしょうか。 1階の居間の前に設けた大きなデッキが、居間はもちろんのこと、キッチン、和室、更に和室の外をぐるりと回る経路で洗面室に接しています。感覚としての床面積を拡げる手助けをしてくれることを期待し、B.B.Q楽しそうだなあ〜と思いを馳せる時間でした。

アオダモの家

安曇野の家
アルプスが望める自然豊かな安曇野市で、インナーガレージのある自然に溶け込む住宅です。 お施主様はアウトドアが趣味で愛車はランクル 古着やアンティークな小物もしっくりくるような無骨さを残しつつ全体的に白をベースにシンプルなつくりとして余白を残した家だけであえて完結させないつくりです。 スキップフロアを干渉空間として1Fリビングと空間で繋がった寝室からは、北アルプスが毎日眺められます。 コンパクトな作りだけれど解放感のあるお家になっています。

五月山の家
大阪府池田市、五月山の高台に建つ30代の夫婦と二人の子どものための家である。大阪平野を望む眺望が開ける土地を何年も探し続けて巡り合った敷地であった。眺望を手前の住宅の屋根越しに見るかたちとなるため高さを確保する工夫が必要であったが、幅員4m足らずの前面道路からの道路斜線や背後の北側斜線など高さを規制する条件が厳しかった。より条件の厳しい北側を低く抑え、道路斜線いっぱいまで南側を高くするかたちに傾けた直方体のボリュームがこの家の特徴である。内部はワンルームで4つのスキップフロアがL・D・K・寝室のゾーニングをする役割を果たしている。 竣工後6年が経過し、増築が行われた。この増築は竣工当初から想定していたもので、1階の庭に面した半屋外空間を成長した子供たちのためのスタディルームへと改装する計画である。それに合わせて屋外倉庫およびウッドデッキスペースの増築、庭の植栽を行っている。これまで生活空間が2階にかたまっていたため、庭との関わりが少なかった空間構成が、この増築によって変化し、庭の緑や背後の五月山からの風を積極的に感じられるようになっている

東新小岩の家
敷地が三角形であるという条件の中で、1階に3台の駐車場、オフィススペース+倉庫を設け、2階と3階に居住スペースを設けたソーホー型の住宅になります。 周囲の建物が密集している場所であることから、最上階(3階)にLDKを設け、その上部にルーフテラスを配置し関係づけることで明るさと開放感を確保しました。 2階にある子供部屋(2室)には、それぞれ吹抜けを設け、天窓からの光が落ちると同時に、3階キッチンと吹抜けを介して繋がりを設けています。 3階のリビングは、斜線規制なりに、一部斜めに低い部分まで切り取られる形状になりなかがらも、天井高さを高く確保し、天窓や眺望が望める大きな窓、又上部ルーフテラス側に視線が抜けるようにすることで圧迫感をなくしています。 浴室は三角形の先端部分に配置し 断面もまた三角状の勾配天井となっており 変化のある開放的なバス空間となっています。 三角形という敷地形状からくる難しい条件を逆手に取り、明るさと各必要スペースを確保するために、様々な工夫が施されています。






