
ここまで開放的な平屋だから、
自然満喫と落ち着く空間を両立!
こだわりが満載の部屋のなかを、気持ちよい風が抜ける
自然に恵まれた環境での平屋暮らし、望月さんにはあるイメージがあった。「実家も畑や芝生が広がっているようなところだったんです。すぐそこが緑で、家から庭にでる感じがすごく好きで。虫をとったり、川で遊んだり。そういう接地性のある暮らしに憧れていました。」
そんな暮らしを実現すべく土地を探したが、すぐにはここだという場所に出会えなかった。「妻の方は現実的でしたね。将来、駅から遠いと、夜、娘たちの帰り道が心配だとか、洗濯をするのに日当りは絶対よくないといけないとか。」1年半以上かかって、たまたま巡りあった土地は入り口の狭い、高台の上。水道の引き込みがなく、新たに水道管を通す工事が必要だった。30段以上階段をのぼらないと行けない場所は車や機械が入れず、工事も難しい。けれども、そこは建築家。まだ何もない土地に立ったときにイメージがわいたそうだ。土地探しに終止符をうち、この場所をいかすプランを練っていった。
「敷地の条件で、調整区域という建物がたてられないところがあったので、30度くらい曲げたんです、くの字型に。そのコーナーの部分ってこう、自然と向き合うような感じになりますよね。そこをまずリビングにして。」
プランの中核に据えたのは6.5mの大開口。ダイニングからリビング、廊下を通って、寝室の手前まで続いている。特注の大きなサッシを使った窓は全部で4枚。窓を開け放てば、すぐ芝生をはった庭に出られる。反対のダイニング側には掃き出し窓があり、すぐ外のデッキにつながっている。こちら側はバーベキューをしたり、太陽のもとで洗濯物を干したりと、実用的な庭だ。デッキを降りると、ゆくゆくは畑にしようと話しているスペースもある。
各部屋の考えかたについて尋ねると、「とにかく落ち着く場所かどうかということですね。家って、そこに帰ってきたいと思ったり、帰ってきてホッとしたり、そういうのが大切だと思うんです。たとえば、リビングだったら、ゴロンと横になってリラックスできるソファだとか。そういう居場所をつくるようにはしました。」と望月さん。見晴らしがいい廊下にはソファをつくりつけ、ちょっとした昼寝や読書ができるスペースもつくった。
竣工して約1年。子どもたちもすっかり新しい環境になじんだようで、少年時代の望月さんと同じように虫取りをして遊ぶこともあるという。この家を特徴づける大きな窓からは、夜になると部屋の明かりがもれてくる。「やっぱり、帰ってきて階段をあがってきたときに、明かりがついていて、子どもたちの声が聞こえてくると帰ってきたなという感じはしますね。」
階段上の風景になじみ、"ただいま感"があふれる
「建物の形状も土地が南傾斜なので、それに逆らわないように屋根形状もあわせて。庭の植栽も周囲に調和するようなものを選びました。」と望月さん。苗から買ってきて植えたという植栽の横には鳥の餌台も。取材中には時折、うぐいすの声も聞こえていた。
基本データ
| 所在地 | 東京都八王子市 |
|---|---|
| 敷地面積 | 353.22㎡ |
| 延床面積 | 136.11㎡ |
| 家族構成 | 夫婦+子ども2人 |
設計者情報
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