
N邸
設計者情報
高台の住宅地。どの部屋にも光と風を取り込むために南間口を大きくとり、尚且つ中庭をつくる事で各部屋に最高の環境を与えられる様に配慮をしました。リビングは勾配天井の板張り。東西の奥行き感を強調して、開放感のある伸びやかな心地良い空間としました。
基本データ
- 所在地
- 愛知県瀬戸市
- 敷地面積
- 1224,93㎡
- 延床面積
- 158,17㎡
設計者情報
この建築家が建てた家
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八雲の家
外周部からの採光や景観を望めない状況で、2階中央部にメザニン状のルーフテラスを設けることで、充分な自然光や空の景色を内部に取り込み、外部からは想像できないような、明るく開放的でダイナミックな空間構成を実現しています。 各スペースは、それぞれデッキスペースを介して外部と繋がり、また、壁や床や天井に穿たれた小窓を介して相互に繋がり、空間の錯綜するネットワークが家族の生活をより豊かなものとしています。

HOUSE-N
この住宅には、2つの課題があった。1つ目は「コスト」である。土地・建物を合わせて2900万と予算に大きな制限があった為、敷地選定の段階から全体のコストバランスを見極め、計画を進めていく必要があった。敷地は、ロケーションを売りにしている高台に面した新興住宅分譲地だが、冷静に見るとそのロケーションがそれ程魅力的ではない。それならば、敢えて高台に面していない価格を低く設定している区画の中で、日照条件や法的条件が有利な敷地を選択した。 2つ目の課題は「距離感」である。クライアントは、家族同士の距離感を大切にしており、非常にオープンな家庭環境であった。単純に個室がそれぞれ用意されているのでは閉じ過ぎている。だからといって全てをオープンなワンルームのようにしてしまうのも乱暴過ぎる。この家族にとって心地良い距離感を保つ為には、どのような空間構成が望ましいのかを思案するべきだと考えた。 土地を1100万で購入した為、1800万で建物の計画を進める必要があった。そこで、まず、設計の初期段階にコストの観点から建坪を25坪以下と制限を掛けた。やや狭小寄りになったこの住宅に広がりを持たせる為、7枚の床レベルをランダムにスキップさせた2階建のワンルームのような構成としている。また、天井を貼らないことにより、天井材及び下地材が省略され、コストを抑えつつ、敢えて足音が響きやすい設計とした。そのように構成された空間は一定の距離感を保った様々な〝場〟の設えにもなっている。家族それぞれが好きな時間に、好きな場所を見つけ、好きなことをして過ごす。視線は、床レベル差で遮られるが、気配や音で他の家族がどこで何をしているのかを何となく感じとれる空間とした。 一見、複雑な構造に見えるが、事前に加工業者と打合せをし、経済的かつ効率的に構造が組めるよう調整を図り、特殊加工を施さないスタンダートな構造に抑えた。また、工種を少なくする為、外壁や内壁を木貼りとし、外壁業者や内装業者の手間を大工手間1つにまとめる等して、コストコントロールを図っている。 構造が露出し、内壁が木貼りとなっているこの住宅は、絵を掛けたいと思えば自由に飾れ、棚が必要だと思えば自由に追加し、ハンモックを掛けたいと思えば自由に設置でき、間仕切りが欲しいと思えば容易に増設ができる。設計時点で全てを決め切らず、生活しながら住まい手のアイディア次第で、自由に成長できる「可変性」に富み、「余白」の準備された空間構成にもなっている。 「コスト」と「距離感」という2つの課題に「可変性」と「余白」という新たな要素を加え、全てを同時並行で融合させて考えることにより、心地良い住空間の提供を目指した。

T字路の家
建設地は世田谷千歳船橋駅からアプローチするT字路の正面に位置している。北側に7階建て集合住宅、西側3階建住宅、東側2階建住宅に囲まれた、間口7m・面積23坪の台形状敷地。 T字路正面にあたるファサードを、ダークグレイ外壁面、サーモウッド縦格子、レッドシダーパネリング軒天井、門型フレームを使ったコンポジションによってバランスを整える設計とした。ダークグレイ色は街に馴染みつつ個性的となるように施主と慎重に検討を重ねて選定した。縦格子やレッドシダーが経年変化しても背景となる色になったと思う。 ポーチから続く、玄関そして洗面室までを通り土間のような設えとして、バイクルームを含む1階のアクティビティに対応した。また地窓を多く設けて半屋外的な空間となるように意図した。明るく開放感のあるリビングダイニング空間の確保という課題に対して、3階にLDKをプランニングし天井高を3.4m確保することで実現することとした。1階フロアレベルを道路レベルに近づけるとともに階高を抑えることで3階リビングまでの距離感を縮め、ディスポーザーを設置しゴミ出し回数を削減するなど3階LDKのデメリットを最小化するように努めた。 リビングダイニングの天井に軒天井と同じレッドシダーを貼り、視線が自然と外へと向かうことを意図した。窓外に展開する逆T字に延びる街の景色と夕陽に染まる美しい空を眺め時の流れや自然を感じながら暮らせる家になればと願う。

木道の家
鎌倉の風情が残る御成小学校近くに位置する住宅。北側に石積みの傾斜地を背負い殆ど平坦地のない変形敷地での計画。 少ない平坦地から傾斜地にRC造の橋を架ける形とすることで、造成なしで既存傾斜地の補強と風情を残すことに成功しています。 外壁焼杉板貼は既存樹木とのコントラストが美しく、既存樹木の間を通り抜けるアプローチの木道と悪条件が豊かさをたたえた魅力に変換しています。内部は垂木を表し力学的秩序の美しい架構表現を中心に、縦格子、チークフローリング、スケルトン階段、シンプルなデザイン、心地良い木質感としています。

通り庭の家Ⅲ
建設地は砧公園近く世田谷通りの北側、高度経済成長期以降住宅地になったため古家と築後数年の家が混在する地域に位置する。北、西及び南4m道路向かいに2階建ての古家、東に築浅2階建住宅に囲まれた接道間口7.4m・面積40坪の変形敷地。 視線の抜けや周辺の緑など期待できないため、2階まで立上げた壁を敷地形状に沿って配置し周りと仕切ることによって、南北に通り庭とも呼べる屋外空間を構成する計画、アプローチとしてだけでなく、階段、廊下も通り庭に開き、いつも自然を身近に感じる生活となることを意図した。 ダイニングからスキップアップした開放的なリビングをとの要望に対し、LDK、ルーフバルコニーと天井高3.5mで繋がっていき、額縁で切り取ったような空に視線が抜けていく設計とした。経年変化によってより個性が活きてくるよう外壁材には屋久島地杉を選定し、箱の一部を四角くくり貫いたシンプルな外観として、個性的な質感をもつ素材が際立つようなイメージ。バルコニー開口がバランスよく見えるよう見附寸法に配慮したり、壁と建物をつなぐ構造材をパーゴラ状とし、通り庭が親密性のある半屋外的空間になるように検討し設置した。 外壁材に合わせた木製玄関ドアと絵になるようにと、施主と選んだ真鍮の玄関灯やインターホンカバー、植栽、鎖樋など、気に入って選んだものに囲まれ愛着を持って暮らしてもらえたらと思う。

鶴見の家

house K
夫婦のための住宅で、敷地は西東京エリアの住宅地で、周りは新旧様々な家が建ち並び、所々に畑が広がっているような環境です。 家の上空がぽっかりと空いていて、光や風が隅から隅まで通り抜けるような住宅を作りました。 敷地の北側にあえて庭を取り、南から家を飛び越えて北の庭まで光と風が送られてきて、 それに面したリビングやダイニング、寝室が明るく開放的に過ごせる場所となります。

熱海の塔状住居
[地形と構法から形を生み出す] 熱海の急傾斜地に計画されたこの住宅では、海へと広がる雄大なビューを最大限に獲得するため、クライアントからはリビングルームを4階レベルに設け、各室を下層階に配すること求められた。海から吹く風が強く、風による振動を防ぐためにRC造を採用することとしたが、必要な室ヴォリュームと求められた高さを確保するには、塔状の形状と最上階に大きなヴォリュームが必要であった。急傾斜地の敷地でのRC造の施工を考えると、最上階がキャンチレバーとして張り出す建物の形状は無理がある。支保工を建てることができないためである。そこで、求められた各階のヴォリュームをずらしながら積んでいくことで、一層下の階が支保工の土台となり、求められたヴォリュームと高さを確保することができた。ずらすことで生まれた空隙には、テラスや将来増築が可能なスペースを設けた。

山荘町の家
敷地は和泉市街を見下ろす小高い丘の上で進められている開発地に位置しており、天気の良い時には大阪湾を望むことができる気持ちの良い場所です。 開発された敷地ということもあり形状はきれいな長方形をしていて、北側に道路、南側はまだ建物が建っていない空き地で、4mの擁壁によって1.5階分ほど高くなっています。そのため将来家が建つことになった場合でも南からの陽光が遮られないと考え、北側に駐車場を広くとり建物を南側に寄せつつ大きな開口部を設ける計画としました。 この住まいの空間の特徴は、各階それぞれに45cm の段差があるスキップフロアとダイニングキッチン上部の大きな吹抜けです。その2 つの特徴が混ざり合うことで、変化のあるおおらかな空間となりました。 プランの特徴としては、家事動線をスムーズにするために浴室-洗面-キッチン-物干場を一直線上に結んだ点、玄関横に外出時に必要なものがすべて納まるよう大きなエントランスクロゼットを設けた点です。 さらにキッチン上部の吹抜けは将来的に増床ができるよう梁を掛けたり、畳のリビングは客間としても利用できるよう建具やロールスクリーンを設けたりと可変性のあるプランになっています。 室内にはできるだけ無垢の木材を使用し、壁・天井には紙クロスを貼るなど、自然素材を使用することで月日を重ねるごとにより味わい深い空間へと変化するとともに、健康的でさわやかな仕上がりとなるように努めています。 また設備については、エネファームと太陽光発電を設置し、省エネタイプの設備機器を使用するなど住宅のゼロエネルギー化を目指した住まいになっています。






