
「展示場」として実際に見学できる
森の景観を活かしたホテルライクな邸宅
自身の好きを形にした
ホテルライクな森の中の邸宅
「このあたりは市街地に残された数少ない保安林と聞いています」。そう話すのは、nalabo(エヌエーラボ)の代表、長坂 篤さんだ。長坂さんはご縁がありこの土地と出会い、自由に住宅を設計・建築する機会を得た。そこで自社の展示用住宅とするべく、「自分の好みを盛り込んだ」住宅として『森にたたずむ邸宅』をプランニングしたという。
「敷地の周りが森に囲まれてるようなロケーションでしたので、その景観を活かした、森を取り込みながら生活できる空間・住宅をコンセプトにスタートしました」と、長坂さん。
敷地の南側正面には、細い道路を挟んで雑木林があり、北側も敷地のすぐ際まで広葉樹の森が迫っている。敷地の東西は他所となっているが、L字型の建物の内側に中庭をレイアウトし、敷地北側奥へ居住空間をセットバックすることで視線をコントロール。リビングはもとより、キッチンやダイニングからも、大きな窓の外に広がる森の緑を眺めながら暮らすことができるよう工夫がなされている。
また、道路側には車庫を配置し、建物が道路レベルより1mほど高くなっているので、通りからの視線も気にならないという。「もっとも敷地前の道は、近隣の方以外はめったに通りませんが」と、長坂さんは話す。
高さが6mほどの吹き抜けのリビングには、ほぼ2間分の広さの大開口があり、吹き抜け上部にも大きなハイサイドライトを設けている。外光が部屋の中にまで差し込み、高い天井と相まって非常に開放的で快適な空間となっている。外からの視線が気にならないので、カーテンを閉めることもほとんどないとか。家の中に身を置くと、まるで山の中のリゾート地にある別荘にいるかのような気分。ここが豊田市の市街地であることを忘れてしまうほどだ。
「自分の好みを反映して、どことなく海外リゾートを思わせるホテルライクな邸宅にしたかったという側面もあり、世界に通じる空間構成・素材感・建築デザインでつくり上げました」と、長坂さん。
水平・垂直ラインをベースにした連続感のある外観デザインにしても、天然石を用いた重厚な外壁仕上げにしても、まさに海外リゾートにある邸宅を彷彿させる。
鉄の門扉の先、ステップを上がり玄関に入ると、外光が差し込んだ明るく真っ白なエントランスが出迎えてくれる。窓の外にはプールも見える。まさにリゾート、初手からテンションが上がる。LDKに入ると雰囲気が一変し、ベージュや茶を基調とした落ち着いた空間に。テレビをかけた天然石タイルの壁や、吹き抜け部分の萌葱色の壁もじつに“らしい”。
ただ、やはり百聞は一見にしかず。ここでどんなに言葉を尽くしても限りがある。幸い『森にたたずむ邸宅』は展示場にもなっているので、建物の内外を見学することも可能だ(家づくりを依頼予定の方に限る)。nalaboのHPに予約フォームも用意されているので、記入予約のうえ実際に足を運び、その目で見て、雰囲気や間取り、素材感、家事動線などを含めた全体像を“体感”してみてはいかがだろう。
建築設計から監理、施工まで、
トータルで家づくりを提案
そのため、nalaboでは住宅の設計、施工監理のみならず、工務店として施工も自社で担っている。基礎工事から大工、給排水、電気、内外装の工事まで、地域密着の腕の良い職人さんたちとタッグを組み、設計から施工までトータルで家づくりを行っているのだ。
建築設計と工務店の機能を兼ね備えるメリットは多々あるが、大きく3つ挙げられる。
まずは「デザイン」。
設計から現場までさまざまなことを知り尽くしているからこそ、施主の要望を最大限に叶えたデザインを提案するできるという。「打ち合わせを繰り返し、しっかりとヒアリングを行うことで、お客様が『本当にほしい』住宅を形(デザイン)にしてしていきます。実際にプランニングをする時は『光・風・素材』を考慮にしながら、それぞれ条件の異なる土地のことまで考え抜き、自由で提案力のあるデザイン住宅をご提案・設計をいたします」。
次に「価格」。
家づくりにおいて、一般的に大きな壁となるのが価格(=コスト)だろう。限られた予算のなかで理想の家を実現するためには、何にコストを掛け、何にコストをカットするのかの見極めが重要だ。「例えば、壁に珪藻土を使いたいお客様がいたとして、コスト的にオーバーする可能性があれば代替案を提案します。壁紙に珪藻土を塗りつけた珪藻土クロスというものもありますし。『森にたたずむ邸宅』もさまざまなクロスを使っていますので、実際に見ていただきたいですね」と、長坂さん。
その他の建材についても、nalaboでは東証一部上場企業と提携し、会員企業6000社以上との共同購入システムを導入。そのスケールメリットを活かし、建材を全国的に見ても低コストで仕入れることができるという。また、工務店として施工を自社で担っているため、中間マージンが発生せず、結果、施工価格も抑えられるのもnalaboの強みといえるだろう。
ただ、コストを下げるために闇雲に“安い素材”を提案するわけではない。「家は竣工したときから劣化が始まります。ロングスパンで見ればメンテナンス費もかかります。ですので、家を建てたあとのことも視野に入れ、メンテナンスのコスト(手間・費用)も考えて提案しています」。
家を建てたあとのことも考えるからこそ、「車で1時間圏内」の仕事しか、基本的には受けないという。「アフターケアを万全の体制で行うには、やはり目が届く範囲でなければ」と、長坂さんは話す。
最後に「住宅性能」。
nalaboでは断熱性や耐震性も万全を期している。「nalaboでは、耐震等級3、省エネ等級5-6を標準仕様としています。地盤そのものもしっかり調査し、必要に応じて地盤補強なども行っています。また、20年間の地盤保証も付けています」と長坂さん。
より快適な暮らしのためには、家事動線や収納力も大切だ。調理する、片づける、洗濯する、干す、掃除するなど、日々家事でなすことは多岐にわたる。その導線が考えられていないと、非効率で毎日の生活にもストレスを感じてしまう。「かっこよさなどのデザインだけを考えるのではなく、そこに人が住まうことを考えなければ、本当に良い住宅とは言えません。いくらデザインが良くても過ごしにくかったら全く魅力を感じないものになってしまいますから」と、長坂さんは力を込めた。
基本データ
| 作品名 | 森にたたずむ邸宅 |
|---|---|
| 所在地 | 愛知県豊田市 |
| 敷地面積 | 485㎡ |
| 延床面積 | 159.06㎡+車庫48.61㎡ |
| 家族構成 | 夫婦+子ども2人 |
| 予算 | 5000万円台 |
設計者情報
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