
浦賀の住宅
設計者情報
京急線の終着駅にあり、古くから港町として発展してきた浦賀の街にある、中古マンションリノベーションの計画です。 壁式コンクリート造の建物では、住空間の中にコンクリートの壁や梁が横断し、間取りの変更に大きな制約となります。この硬く重いコンクリートの存在を否定することなく、地形として活かすことで最小限の操作で住空間を構成していくことを考えました。 大まかな間取りをコンクリート壁に委ね、不足分を補うように梁下に高さを抑えたシナ合板の家具を配置しました。家具は梁と無関係に配置すれば空間を分ける「仕切り」となり、梁に沿って配置すれば空間を分断する「間仕切り」となります。 その結果、耐力壁のない側はゆるやかに仕切られた大きなワンルーム空間となり、風と光が住戸の奥まで届くようになりました。一方で耐力壁で仕切られた側は自然と個室に分断されるため、水周りや寝室などの機能を配置しています。ワンルーム空間は冗長的にならないよう、床段差や造作家具、袖壁などで変化を与えています。 デスク付きのWICやインナーバルコニーと玄関には、居場所を想起させるものとして造作ベンチを置き、50㎡の住空間を全体的に使える状態をつくりました。 硬い地形に対し、柔らかい家具を挿入することで多様な性格の場を散りばめ、新たな地形をつくっています。その新しい地形を読み解きながら生活が行われる、環境のような住空間を目指しました。
基本データ
- 所在地
- 神奈川県横須賀市
撮影:Hiroki Kawata Noa Asanuma
設計者情報
この建築家が建てた家
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water hall
「住宅内のブラックボックス」 浴室は水を大量に扱うという性格上、水気密性の高い扉で前室(脱衣洗面室等)と空間的・環境的に強固に区画され、その内部空間は小さな開口部をひとつだけもつ外部から独立した閉塞的な箱としてつくられていることが多い。 この閉鎖的な浴室のつくりは、様々な生活が営まれる住宅のなかでも浴室をその外側での生活と一切の関係をもたないただ入浴するだけのブラックボックスのような場所にしている。 「水場」 森の中には水場と呼ばれる野鳥や野獣が体を洗い、休息し、水を飲むための水辺が存在する。 砂漠の水場であるオアシスは憩いの場という意味を持つ。 自然界のなかで水のある場所は快楽性を伴っている。 浴室もただ機能を充足するための場所ではなく、入浴という機能を超えた豊かさをもつべき場所なのではないのだろうか。 「浴室を開く」 築50年の木造家屋の浴室を改修するにあたって、浴室を生活に開くということを考えた。 具体的には浴室を区画していた間仕切りと扉を撤去し、脱衣洗面室とひとつながりの最高天井高さ約4.0mのワンルームとし、浴室上部の屋根には1m角の開口部を設け、自然光が降り注ぐ明るい開放的な空間とする。 壁天井はつやありの白塗装とし、浴室の自然光を暗い中廊下へと最大限反射するようにしている。 天高4.0mの気積の大きい空間によって、浴室の湿気を素早く乾燥させることもできる。 (入浴後10分程度換気扇をまわすことで、壁床天井が完全に乾燥状態になる) 一般的な浴室空間がもつ湿気っぽさのない、ドライで開放的なこの浴室は、入浴という機能から解放され、庭のように観葉植物を日向ぼっこさせたり、読書をしたり、ときにはお風呂に入りながら食事をとったりと、住宅内での生活と地続きの場所として使われ始めている。

離れのリフォーム
母屋となりの離れのリフォームです。一部増築も行っています。天井を勾配天井にやりかえ、小屋裏に隠れていた丸太をみせています。

サカイデザインネットワークの写真集2

不可能を可能に。恵比寿K邸
老夫婦2人がすむ、築40年の住宅の改装です。子供達が独立したため、LDKと、浴室を使いやすいように改装するための計画です。 キッチン・ダイニング部分は、なるべく人の動きが少なくなるように改装しました。キッチンは、狭い空間でも効率的に使えるよう、特注したキッチンです。また、ダイニング部分は、椅子に座ったまま、様々な物が取れるようなデザインとなっております。 浴室と洗面所は、足を伸ばしてゆったり入ることができる浴槽が欲しい言う要望がありました。元々は、0.75坪の浴室だったので、普通だと、小さな浴槽しか入りません。しかし、私達は考え、浴室をL字にすることで、柱をかわしながら、足の伸ばせる浴槽を入れることができました。そして、洗面所に出っ張った部分を窓にすることで、浴室と洗面所が一体化して、視覚的により広く感じるようにすることもできました。素材は、浴室、洗面所とも、飯能の檜をふんだんに使い、リラックスできる空間としております。

青梅の家

Y邸

ニューノーマルの住宅改修
既存住宅の内装改修計画。 これまで私たちがスタンダードだと疑わなかった世界が、未曾有のウィルスの影響により、1年足らずであっという間に変わってしまった。満員電車に乗って通勤し、帰宅する。週末は家でゆっくりする。当たり前だった生活のサイクルは一変し、これまでの世界のバランスが一気にひっくり返ったような感覚だ。 ほんの少しの変化で、これまで当たり前だと思っていたこと、価値を疑わなかったものが無価値になってしまうこともある。世界は、ものすごく繊細なバランスで成り立っていたのだ。 住宅は、夜帰宅して寝る所、週末でくつろぐところから、仕事場でもあり、家族との生活の場でもあり、就寝の場でもあり安らぎの場でもあるというマルチな役割を担う存在へと変貌している。各人により住まいに求めるものもますます多様化し何が、住まいにおけるノーマルなのかが揺らいでいる。 今回の改修計画では、既存の住宅の形状は決まっていたので、それらを生かすことと、長時間住まいに滞在することを前提としてスタートした。 「つなげること・きりはなすこと」 従来の建築的な手法として1つの素材や1つのルールで全体をまとめ、ある世界観を作り出す。そうした手法だとどこにいても同じような空間となってしまうと考え、なるべく異種の素材を使用しながらも、それらが馴染むように質感や色調を調整することで、個々は別々だが、なんとなく全体の統一感があるというようなコントロールの方法を考えた。 具体的には、なんとなくまとまりが出そうな各スペース同士で、床は繋げるが、壁は袖壁を強調して見切り材を入れてみる、壁は異素材だが、天井の素材は連続させる、繋がっている場所だが角にミラーを入れて空間を切り離す、別々の部屋だが照明は繋がっている等。 壁、天井、床、照明、見切り、建築的な種々のパラメーターを繋げたり切離したりしながら計画する。木質、磁器質、塗装の質感、それぞれの素材の質感と配置を調整し全体の統制はとりながらも、個々のスペースで異なる様相が表れるような空間計画を試みている

混構造の家
鉄筋コンクリート と 木造の混構造の1世帯用の既存建物を 2世帯に改修した住宅になります。

琴平の古民家 改修
大正5年に建ち、築100年は経過してる住宅の改修工事を行った。 既存建物は古いながらも、定期的にメンテや改修を行っており建物は良い状態で使用されていた。調査時に小屋裏に登ると立派な梁がかかっており、圧倒的な存在間を持っていた。この小屋組みを前面に出す事を今回の計画の主とした。 梁を出すと空間の容積が大きくなるため、寝室等の小さい部屋は天井を作り断熱性能の高い部屋として計画し、リビング等の大きな部屋には薪ストーブを設置して快適性を考慮した。リビングには、当時の庭にあった木をそのまま家に使用したような曲った特徴的な梁が現れ、現在の新築住宅では出せない良き古さが残る建物となった。









