
森下のオフィス
設計者情報
オフィス勤務からテレワーク中心の働き方にシフトし、自宅1階の倉庫として使用していた場所を、ワークスペースに改修するプロジェクトです。働くだけでなく、ミーティングやパーティーを行えるように、様々な用途が混在している場所が求められました。 機能的な「可変性」は伽藍堂の空間に委ね、相反する要素を並列することで、ワークスペース「らしさ」を失った、どのような使用にも対応できる自由さのあるスペースを目指しました。 壁は外装材の金属波と内装材のフレキシブルボードで仕上げ、既存躯体の空気感を増幅しました。一方で人の手が触れる家具は、木製置き家具とし、躯体の冷たさとのバランスをとっています。水周りを正面に構え、ワークスペースだけでなく将来のテナントに貸出せるつくりにしています。 外部との境界にあたる建具は木製ガラス戸とし、グレーの室内に外観のプロバンスな雰囲気を引込みました。 もし住宅「らしい」場所では住宅「らしい」過ごし方を、と自然と身体が反応するのであれば、住宅「らしさ」やワークスペース「らしさ」、内部「らしさ」、木質空間「らしさ」などあらゆる「らしさ」を消すことで、身体的な自由を得られるのではと考えました。 ステイホームの呼びかけにより、暮らす場所だった住宅に、新しく「働く」と「遊ぶ」が追加されました。特に場所が限られている都市型住宅では、その用途を抱えきれなくなっています。 様々な「らしさ」とも距離を保つこの場所が、コロナ後の新しいスタンダードになれば幸いです。
撮影:Akira Nakamura
設計者情報
この建築家が建てた家
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CIRCULATION 梅田店
アパレルブランド、サーキュレーションの新店舗のデザインである。場所は大阪駅に隣接する商業施設内である。ブランドとしての洗練された印象と、落ち着いた空間をコンセプトに設計を行った。店舗全体を白とベージュのツートーンで統一し、端正な幾何学で構成している。壁面展示棚については、商品をディスプレイできるスペースであることはもちろん、表裏の関係でストックスペースを計画して店内の面積を有効活用している。その結果、ゆったりとした余白が生まれて心地よい空間となった。壁面展示棚はシンプルな白を基調に、間接照明の光やミラーを適切に配置しながら、洗練されたブランドイメージを創出している。中央什器については木古材の仕上げを取り入れて、アクセントとして優しく調和している。中央什器は店内のレイアウト変更のしやすさを考慮し、可動性を持たせ一人でも簡単に動かせるつくりとした。

朝日スポーツクラブ 貝塚スイミング
健やかで、安全に。 自然光のもとで、皆に見守られながら、泳ぐことができるプールを考えました。居合わせた皆で子供たちを見守ることができるように、エントランス、ギャラリー、プールを一続きの一体空間とし、柱のない見通しのよい空間としています。プール内のお子さんは、皆に見守られていることを感じ、安心して学ぶことができます。さらに、北面全面から安定した自然光を、南面からも柔らかい外光を取り入れることで、一体空間が自然光で満たされる清々しい空間となっています。外観は、ヨットの帆のように突き出た2本のマスト柱が建物のシンボルとなり、子供たちに親しみを感じてもらえるよう工夫しています。 撮影:母倉知樹、緋田昌重

さくら咲くゲストハウス

蒲郡の店舗併用住宅

Plasum Ogikubo

サカイデザインネットワークの写真集1

京都貴船 料理旅館ひろ文
京都貴船にある料理旅館「ひろ文」の改修計画である。 当旅館のある貴船は夏の川床料理で知られる名所で、峡谷に旅館が建ち並ぶエリアである。敷地周辺を歩けば、貴船川から涼しげな川音が聞こえてくる。水の神様を祀る貴船神社もほど近く、古くから山水と親しい地域である。このような豊かな自然を宿泊体験の中に入れることをコンセプトに設計を行なった。 改修計画はもともと食事室であった古家を3つの宿泊室にする計画である。訪れた人々が四季折々の自然を楽しめるように、メインとなる主室および浴室を庭と一体的に計画した。すべての浴室は庭に面して配置し、川音に耳を傾けつつ山の景色を眺めながら入浴できる空間とした。浴槽は山でとれる鞍馬石でつくり、浴槽の脇には貴船川の川石で構成した坪庭を添えている。そして坪庭には山水を引き、吐水口から直接触れることができるように設えた。お湯で火照った身体を山水で冷まして癒されるといった、宿泊体験の中で山の力を感じ取れる場所となっている。 欄間は先代から継承したものを設置して、重ねてきた時間の味わいも取り入れている。貴船の素材で和の情景をつくり、プロポーションと光によって凛とした佇まいをつくる。現代において変わりゆくものは多いが、貴船には変わらない風景がある。故郷に帰ってきたような心温まる建築を目指した。

美容室 “go s go .b”
橋は、どこかとどこかを繋いでいく役割があり、それは人やモノや、希望、夢など、目に見えるものや見えないものにも繋がります。 「より美しく」 「より自分らしく」 「次の人生のステージに合わせて」新しい自分になることを期待して訪れる美容院。「go s go.b」では、そんな「新しい自分」への架け橋となり、未来への期待を実現する場を「鏡」を使用して表現しました。 天井ルーバーの大きなb(橋)がお出迎えし、橋と共に、今の自分自身が正面の鏡に映し出され、未来の自分へ、いざなわれていきます。鏡のあっちの世界に橋のたもとは降り立っていて、自分もそこを目指していくのです。壁の一番高い部分に、室内ぐるりと張り巡らされた鏡は、世界に広がりをもたらせてくれると同時に、常に自分が変貌を遂げた先の世界を想像させてくれます。小さなb(橋)である足元の家具も柔らかな曲線が多用され、連続感や、一体感、柔らかさを感じさせてくれます。この小さなbたちも、空間内から表の通りへの架け橋となる役割を持っています。また、すべてのセット台は可動式で天井から電源を確保することにより、季節やお客様の状況などに合わせて軽やかに位置変更をすることができます。

ひふみsteps
多様なライフスタイルが響きあうシェアハウス 京都・西院にて50年前に下宿付き住居として建てられ、10年前にシェアハウスとして運営され始めました。この度、大規模な改装を行い、新たな一歩を踏み出しました。今回の計画では、可能な限り間仕切りを取り払い、本体周りの増築部分を撤去することで民家のように部屋同士、内部と外部が連続的に緩やかにつながる空間を作りました。これは多様な活動があふれる広場のようなオープンエンドの場所です。住人の多様な活動を受け止め、程よい距離感を保ちながら暮らすことのできるよう、一体の空間でありつつ、それぞれの空間に特色をつくり出しています。そのため、目線の高さ、視線の抜け、雁行型のプラン、家具のしつらえ、回遊性等を工夫しました。 撮影:改修後 母倉知樹、緋田昌重 改修前 三木由也









