
THE WOOD
設計者情報

腰越 耕太
こしごえ こうた
株式会社腰越耕太建築設計事務所
東京都 渋谷区
クライアントの要望、事業の目的を深く理解し、設計を通じてそれに答えていくのはもちろん、もっと深くにある根本的な部分に目を向けたいと考えています。 僕たちは知らず知らずのうちに、住宅あるいは建築とは、一般的にこうあるべきといった、既成概念に囚われていないでしょうか。 現在の生活において、当たり前と思っている物事に知らぬ間に囚われ、本当の豊かさや快適さを手に入れられずにいるとしたら、それほど残念なことはありません。 出来た当初は見たことがなくても、すぐに今までの日常に取って代わるような、新しくて豊かな体験を生む建築。その場にいる人、訪れる人を幸せにするような建築をつくりたいと考えています。 こうして出来上がった建築は、ひとつひとつは個別解であっても、建築やデザイン、社会の常識を考え直すきっかけとなって行くのではないでしょうか。
本計画は、RC造4階建て事務所ビルの建て替え計画です。 主構造を木造とし、新築建物重量を既存建物重量以下になるように設計することで、既存の場所打ちコンクリート杭を利用出来るのではないかと考えました。 新築建物は、主構造(3〜6階)を木造軸組構法、地下1階をRC造、ロングスパンの求められる地上1~2階事務所を鉄骨造とし、軽量な外装材の選定、階高を抑えた断面計画などにより、建物を軽量化しています。 これにより、新築建物は既存(496㎡)に対して、約1.4倍(705㎡)の床面積を確保していますが、建物重量は42t削減することが出来ました。 既存建物の解体後、既存杭の調査を行い、全9本の健全性が確認出来たため、予定通り既存杭の上に新築建物を建設しています。 都市における木造の積極的な採用、建物軽量化による既存杭の利用といった取り組みが、同規模ビルの建て替えにおけるモデルケースとなってゆくことを期待しています。
設計者情報

腰越 耕太
こしごえ こうた
株式会社腰越耕太建築設計事務所
東京都 渋谷区
クライアントの要望、事業の目的を深く理解し、設計を通じてそれに答えていくのはもちろん、もっと深くにある根本的な部分に目を向けたいと考えています。 僕たちは知らず知らずのうちに、住宅あるいは建築とは、一般的にこうあるべきといった、既成概念に囚われていないでしょうか。 現在の生活において、当たり前と思っている物事に知らぬ間に囚われ、本当の豊かさや快適さを手に入れられずにいるとしたら、それほど残念なことはありません。 出来た当初は見たことがなくても、すぐに今までの日常に取って代わるような、新しくて豊かな体験を生む建築。その場にいる人、訪れる人を幸せにするような建築をつくりたいと考えています。 こうして出来上がった建築は、ひとつひとつは個別解であっても、建築やデザイン、社会の常識を考え直すきっかけとなって行くのではないでしょうか。
この建築家が建てた家
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株式会社アサヒ 新倉庫・作業場
様々な「機械の刃」を研磨するための作業場と倉庫機能を持つ建物です。 「機械の刃」と言っても金属加工、木材加工、そしてスケートリンクの表面を平滑にする製氷車の刃もその一つです。 話題になった「そだねージャパン」の常呂にあるカーリング場の製氷車もそうですし、道内のフィギュアスケートやアイスホッケー場の製氷車の刃も殆どがこの作業場で研磨、再調整が行われているのです。 そんなミリ単位の仕事を支える快適な環境を作ることをテーマに、自然光を考えた窓形状、照明計画と使いやすい動線計画をオーナーと一緒に考えました。 建築の断熱・気密を初めとして、換気、暖房そして大型集塵施設の導入に至るまで一貫して良好な労働環境を目指しています。 作業場の内部は倉庫内と休憩室から見えるようにして、作業状況が一目でわかるように「見える化」をしており、来館者にも見学しやすい構成にしています。 構造は在来鉄骨ではなく、「ビルドエッチ」という鋼板を成型して柱・梁を作る「横河システム建築」を採用しました。 この工法は形容すると「グライダー」の設計の様に思っています。 必要な構造耐力に対し、過度な安全率を当てはめるのではなく、必要な平板鋼材を無駄無くカットし溶接して作り上げる柱・梁は、独自の構造ルールはありますが、在来工法よりも鋼材トン数が減少でき、その姿は機能美を感じさせます。 冬期間の施工でしたが現場溶接などが少ないために、建て方は非常にスムーズで全体工期の遅延はありませんでした。 基礎工事ですが、支持層まで4mといった微妙な地盤でしたが、作業機械の積載荷重が非常に大きくかつ繊細なので、不動沈下のリスクを考え、杭と表層改良工法を併用することで、それぞれの持ち味を生かしつつ強度とコストのバランスをとることができました。 施主はオスモ塗料代理店であり、木材加工品も扱っていることから、外観においては企業イメージを考え、軒天や入口外壁に道南杉板張りを採用し、とかく固くなりがちな倉庫・作業場の外観に柔らかさを持たせています。 近年は「下町ロケット」「陸王」といった「ものづくり」に焦点を当てたドラマがヒットしていますが、海外製品の流入によって日本の技術力の衰退が深刻な中で、この施設はまさにそんな「ものづくり」の一端を担うための施設であると同時に、これからのものづくりの現場にその在り方を発信していけると期待しています。

ワハウス
京都市中京区に会社を構える工務店、駐車場であったスペースを事務所へ改修した計画。 古くから地域で工務店を営まれていた建築主からの要望を読み解いていくと「”和”やかに、地域と繋がる”輪”となるよう、自然と対”話”が生まれる場所」を潜在的要望としていることが分かり、3つの”ワ”が設計の手がかりとなった。 計画地は商売人の町である中京区にあり、前面道路には歩道もあることから常に人が往来している。昔から京都は見世棚や町棚をつくり、街とのつながりを持ってきた歴史から一階を特別な場所と捉えてきたように思う。設計するにあたり、歩道から地続きで建物の内外を繋げるために、地面を起点とした連続性が「一階の持つ開放性と地域性」を繋いでいくよう考えた。 構成としては京都の町屋に習って動線をまっすぐ通し、そこへ短辺方向に土間、床、小上がりの領域がとりつく「片土間(ニワ)・床上三室」を意識した。 京町家では三和たたき土のニワがまっすぐ軸線上に通ることが一般的であるが、ニワを通してしまうと接客・執務エリアが狭くなり、仕事の効率が下がってしまう。軸性を転換するべくしつらえた小上がりを南北方向に通し、ニワを参照することにした。 短辺方向にルーバーや壁面収納、階段・キッズスペースをしつらえる事で、小上がりを介してレイヤー状に多様性のある空間が広がっていく事を目指した。 小上がりは人の居場所を分けることなく、分節的かつ緩やかに空間をつなげることを意図しており、執務室や来客を迎える場所として設けたルーバー壁は、土間エリアと執務エリアを分割することなく、ゆるやかにつながる空間となるよう設計している。 ルーバーと上框を楕円形の形とすることで偶有的な形から生まれる平面的な広がりを生成する。 また「普通の材料だけで作りたい」との要望もあったことから、壁やルーバーに採用した木材は一部を覗いて、すべて桧や杉の針葉樹とし厚みや太さにより素材のもつ特性を活かし、床のアプローチ・土間はすべて南部石を混ぜた洗い出し、天井は和紙クロスにEP塗装とした。 こうした人の手が作り出す素材感が、人の心を惹きつける建築の要素になるのではないかと考えている。 和やかな雰囲気を持つ素材、楕円形や軒下のルーバー、人がちょっと腰を掛け対話するベンチなどは、来客だけでなく働く人も心地よく過ごせる空間ができたのではないかと思う。

DECCORA

笑和の郷(にこのさと)

デイサービスセンターリバーパレス青梅

IDENTITY
ソファーいらずのダイニングセット 日本の住まいは、どうしても欧米に比べ小さく、その限られたスペースでいかに豊かに暮らすかが課題となります。考えた末に、日本の昔ながらのちゃぶ台を囲んだ一家団欒の風景が思い浮かびました。ちゃぶ台は、時として食卓になり、団欒のテーブルとなり、勉強机にもなり、家族の多様な生活を優しく受け止めます。このような効果的に豊かに暮らす工夫を、現代の生活と融合させて新たな生活スタイルとして蘇らせました。コンセプトは、ダイニングとリビングが融合したソファーいらずのリラックス空間。最大の特徴は、長時間ゆったりとくつろぐことができる本格アームチェアでありながら、テーブルの下にスッキリと納まるデザインです。座面は心地よい弾力が体を支える通気性の良いラタン。テーブルは木目の美しいチークです。

ヤマノイエ

ryugon
冬の積雪が2mを超える新潟県南魚沼市にある、創業約50年の老舗温泉旅館「龍言」の改修プロジェクトである。過酷な冬と雪を、自然から与えられた恵みとして捉え直して活かし、雪国を象徴する新しいサスティナブルな旅館として再生することを目指した。建物は19世紀に建てられた古民家を移築してつくられていた。豪雪に耐えるための骨太で重厚な佇まいを今に残しており、一部は国の登録有形文化財に指定されている。雪国の建築は雪に対峙するために、極めて機能的で即物的な形状をもつ。龍言ではそれが過度になってしまっており、建物は暗く閉ざされていた。我々が試みたのは、その閉塞的な要素をすべて取り除くことであった。窓もなく閉ざされた長い廊下を外部化して風景や風との接点を増やし、風通しを確保するために一部の棟を解体した。徹底的な引き算のデザインを行い、建築と自然が接続されることで、歴史を引継ぎながらも、雪国の四季の豊かさという全く新しい価値を感じることのできるryugonへと生まれ変わった。









