
典型的な2DKに動線を与えた、
間取りに浮かぶ「T」の字とは
少しの工夫でこんなに違う!墨田区のアパート改装!!
各部屋は引違い戸によって出入りが可能で一見フレキシブルな空間構成に見えましたが、ソファや棚など家具の配置を考えた時に背にしたい壁面が少なく、使いにくいものでした。
ここでの提案は、T字型の間仕切りを中央付近に配置し、それによって生じる大きさの異なるスペースを順に回遊できるというシンプルなものです。
T字型であるということは、2つの入隅スペースを持つということです。家具の配置はこの入隅を手がかりに決められていますが、そこには入隅部に空間的な落着きを感じるという心理も働いています。
結果として、この部屋では、T字部分にモノが集まり、外周部は動線となるという、今までのアパートとは違うスタイルを持つものとなりました。奥行き感のある空間の連続と入隅スペースの落着き感の対照が、それを包むシンプルな素材と相まってこのアパートメントの一室に新鮮な空気をもたらしました。
基本データ
| 延床面積 | 38.07㎡ |
|---|---|
| 家族構成 | 一人暮らし |
| 施主 | X邸 |
撮影:繁田諭
設計者情報
この建築家が建てた家
この実例を見た人はこちらも読んでいます

設計の力で、制約をデザインに昇華。快適・豊かな二世帯住宅にリノベーション
リノベーションは既存建物の梁や柱の影響で、空間デザインが微妙な仕上がりになることも少なくない。だが、二世帯住宅に改修したこの家では、リノベーションとは思えない洗練空間が誕生。設計を担当したドキアーキテクツ・熊田康友さんの秘策とは?

ホテルのような贅沢さに、毎日感動する。 20年後も、年を取らない家をつくる
建てたい家のイメージはあるのに、実現してくれる施工会社が見つからないという問題に直面する人も多いだろう。T様もその一人だったが、建築家の桑名さんと出会って状況が一変した。 要望の本質を探ることでイメージを的確に形にし、かつ、期待以上の魅力をプラスした桑名さんの家づくりを紹介する。

都内なのにまるで別荘!ケヤキの保存樹木を借景にした「外に開く家」
目の前に立つ東京都の保存樹であるケヤキの木を気に入り、土地を購入したというOさんご夫婦。お2人が夢見たのは「美しいケヤキの景色を生かした家」だった。この要望に見事に応え「外に開きつつ、外からは閉じる家」を設計したのが、一級建築士事務所プレイスの山本稚保子さんだ。Oさんご夫婦との二人三脚でつくりあげたという、理想の住まいを紹介しよう。

「45度回転」はメリット満載。多様な居場所と、のびやかな広がりを
家をつくるならぜひ欲しい、「広々としたLDK」。だがワンルームの大空間をどんなLDKにするかは、設計者のセンスやスキルで大きく変わる。では、建築家の片山正樹さんの場合はどうだったのだろう? 「大田区の家」から片山さんの設計の魅力を探る。

思い出とモダン建築が融合するやさしい家。 入居者にも愛される賃貸併用住宅
フレイム一級建築士事務所が設計したこの賃貸併用住宅は、都市部にありながら光と風に恵まれた心地よい住まい。思いを込めて建てた家はずっと大切にしたいし、次世代にも大切にしてもらえたら嬉しい──。多くの施主が抱くそんな願いへの答えも隠されている。

建物と設備の相乗効果で環境負荷を低減する実験的エコ住宅
建築環境設備分野の博士が施主だという『松河戸の家』は、建築と設備技術の両面からアプローチしたユニークで新しい実験的エコテクノロジーが導入されている。環境負荷を減らしたエコ住宅は、一歩先をゆくこれからのスタイルの一つ。どのような建築的工夫がなされ、テクノロジーが導入されているのか、笹野さんに詳しく話を伺いました。

のびのび遊ぶ猫と人の心地よい関係 ペット共生住宅のスペシャリストがつくる家
2匹の猫が元気に遊ぶこの家を設計したのは、犬猫専門建築家の廣瀬慶二さん。モダンな印象の邸内には、ペット共生住宅を長年研究している廣瀬さんならではの工夫が盛りだくさん。ペットと暮らす家づくりを考えている人は、ぜひチェックしてほしい。

妻の趣味と夫の仕事を両立し、快適な暮らしも叶えた建築家の自邸
偶然に紹介された土地が運命の出会いとなり、設計事務所兼自邸を建てたいという気持ちがふつふつとわき上がったアトリエ住之舎の角野さん。ところが、奥様は土地に縛られるのがイヤで、持ち家にはかなり否定的だった。諦めきれない角野さんが、奥様を納得させ、ついに念願の一軒を完成させるまでの経緯を伺いました。

素材も間取りも理想を現実にした、納得と愛着の家づくりとは?
無垢のフローリングに漆喰の壁、天井まで届く南向きの大きな窓。東京の下町にあるKさん邸は、周囲を住宅に囲まれているとは思えないほど開放的で明るいお住まいです。家族が一番長い時間、一緒に過ごすリビングを中心に考え、さまざまな工夫でコストを抑えながら、希望どおりのマイホームをつくりあげました。

