
朝霞の家
設計者情報
敷地は第一種中高層住居専用地域内にあり、敷地いっぱいに建てられた住宅や3階建てのアパートに囲まれ薄暗く、視点となる風景の見当たらない土地でした。 自動車工場にお勤めの建て主からは、車3台分の駐車スペースの要望があり、30坪の土地の中で車と建物の配置パターンをいくつも考えることから設計が始まりました。 これからリタイアを迎え、1日この家で過ごされるご夫婦のため十分な明るさと木々の眺めを用意したい。2階リビングとそれに続くベランダがその回答となり、1階の駐車スペースの脇とベランダに植えられた樹木の梢が連なり、まるで木立の中に住んでいるような感覚を呼び起こす空間をつくることができました。
基本データ
- 所在地
- 埼玉県
- 家族構成
- 夫婦
- 敷地面積
- 100.04㎡
- 延床面積
- 108.13㎡
設計者情報
この建築家が建てた家
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折板屋根の家
都内にある眺めのよい敷地に計画された住居+テナントのプロジェクト。B1F~2Fがテナント、3F~5Fが住居で構成されている。 抜群の眺望を得ることのできる敷地の特性を活かして、大きな開口部と広いテラスを設け、街に対して表情をつくることのできるような住居のあり方を目指した。限られた敷地の中で、最大限に面積を確保するため建ぺい率はギリギリまで使わざるを得ない。すると通常は敷地と道路の関係から、斜線の矢が突き刺さってくる。前面道路の幅員が広く角地であるこの敷地では、斜線制限こそ厳しくないが、建物の高さがあるため、日影規制がかかる。クライアントから求められたヴォリュームを単純に積層していくと、5階が日影の許容範囲をオーバーしてしまう。5階の高さを抑えて天井を下げると、今度は居室の天井高さの最低限度を満たせない。この2つのパラメーターの中で、屋根の形状を模索した。単純に日影の許容範囲を満たすヴォリュームを作るだけでは、やはり屋根は窮屈になってしまい、最上階の豊かな眺望を堪能できる空間としてはふさわしくない。そこで、屋根スラブを折板構造とし、床からキャンチレバー状に跳ね出す形状で、風景へ向かって伸びやかに延長する屋根を考えた。屋根の形状は、前述の2つのパラメーターを両方とも満たすことが出来るよう、シミュレーションを繰り返して決定している。 4階の大きな開口部は全開放できるスチールの引き戸としている。シンプルな構成の中に使い方に応じて仕上げの素材を変えながら、豊かな空間をつくることを意図した。

YUKINOSHITA-S
鎌倉の古い民家の改修。 初めて現場を訪れた時、趣があるが傾きもある、そんな誇りと限界の間にあるような民家の姿があった。 求められたのは大きな音で音楽の流せる飲食店と、2人暮らしの住宅。 防音も断熱も無い既存家屋の雰囲気を守りながら、高いスペックの防音性能と断熱性能の両立が課題だった。 1階飲食店では、床を解体し剥き出しとなった土部分に、基礎の代わりとなっている大谷石に緊結するよう配筋した土間コンクリートを施工し、耐震性を高めると共に、飲食店としての天井高と清潔感を確保した。また、壁は全面を有孔の木製ベニヤ貼りとし、吸音性能に木のあたたかさをプラスした。 防音、断熱の弱点となる開口部は、外観を印象付ける既存の木製建具はそのままに、内部に防音サッシを設けた。玄関には防音サッシで挟まれた風除室を設け、外観の優しさを持ったまま、防音と断熱を実現した。 住居となる2階は既存の柱梁がそのまま見えるワンルーム空間とし、断熱材を追加した壁は既存の柱梁に負けないテクスチャーとするべく、ボードのパテをそのまま見せる土着的なアートのような荒々しい仕上げとした。 永く街並みの一部となってきたこの民家の雰囲気は保ちながら、内部には新しい営みと生活が宿っている。

MISUZU-K
住宅の中にできるだけ大きな空間を作る。その単純な操作で自然現象のような、当たり前でありコントロールできない何かを取り込めないかと考えた。施主は夫婦と子供2人。求められたのはミニマルである事、そしてできるだけ外に開かないという事だった。コストから逆算されたボリューム内で、いかに洗練し、いかに開くかが課題となった。ボリュームの半分を占める大きな空間は窓辺が明るく、奥には影が生じる。夜は照明が下半を照らし、照明の無い天井には闇が広がる。中空を横断する照明は構造的には梁であり、照明に擬態したC-75×40によって東面の壁厚を薄く維持し軽さ生み出した。軽く、目地割まで完全にコントロールされた室内空間にゆらぎのようにコントロールできない要素が侵入してくる。また、窓から910mm内側に、天井から910mm下がった位置に大きな布を吊るす事で開く事と開かない事とを両立した。サンルームのような窓と布との隙間は、内部からあるいは外部からの緩衝地帯となり、大きな開口でありながら内部と外部を緩やかに繋ぐ。壁内に収納されたような各室はその擬似的自然環境に開いていく。それらは決して大きくない住宅の中に深い奥行きを生み出している。

曙橋の家

野方の家
敷地は幹線道路に近く、交通の利便性が高いにもかかわらず、静かで落ち着いた環境に包まれています。 南、西、北の三方から立ち上がる建築基準法の斜線制限による限られたボリュームの中で、必要十分な空間を確保していますが、それでいて、内外の各空間が相互に繋がり、家族が互いに気配を感じあえるようにするとともに, 視覚の「ぬけ」を随所に設け、実面積以上の広がりと開放感が感じられるようにしています。 構成としては、1階は、外部に駐車場、内部は玄関、主寝室と水回りとなっています。 2階はそれぞ吹抜を有し天井の高いリビングとダイニング、それに両者の間にヒューマンスケールのキッチンが配置されています。 キッチンは家全体の中心の位置に据え、皆で廻りに集まりやすく、誰もが楽しく料理に参加したくなるような、さながら家族のキッチンスタジアムのような役割を担っています。 キッチン上部3階にニつの子供室が設けられています。 これらニつの子供室は、それぞれ吹抜を介してリビングおよびダイニングと繋がり、子供達が家族の気配を感じながら自室で過ごせるようにしています。 三方から立ち上がる屋根を腰折れとし、その構造を敢えて露出することで二つ吹抜空間をよりダイナミックで印象的なものとしています。

コの字の家

大黒町通の家
敷地は京都市内、景観条例による「旧市街地型美観地区」に定められた区域で、道は細く路地がいたる所に張り巡らされた街並みに位置しています。 元々町家であった住まいの建て替えであったため、京町家の特徴である「土間・通り庭・天窓・奥庭」という4つの要素を新たな形で取り入れることを考え、近隣の方との交流の場と駐車場を兼ねた屋外土間、玄関引戸を開けると通り庭のように奥庭へと抜ける視線、吹抜け越しに光が降り注ぐ天窓を設けることとしました。外観については古くからの町家をイメージし、連続したまとまりある美しさを求めました。 この住まいはお子さん達が巣立ったご夫婦二人の住まいであり、今後豊かで落ち着きのある生活が送れるようゆとりあるプランを意識しました。敷地は東西に細長く東に道路、西に寺院の庭を望むことができたため、1階西側に大きく吹抜けたダイニングキッチン、仏間を兼ねたリビングを設け、2階は寝室などプライベート空間を設けています。 2階の天井は木組みになっておりその一角に設けた天窓は太陽の動きとともに多様な光と影を作り出し、荒く塗られた漆喰壁とともに思いもよらない景色を作り出してくれることを期待しています。このように吹抜けや様々な要素、素材が絡み合うことで見た目にも感覚的にも変化のある魅力的な空間になっています。 また西側の奥庭に建て替え前の中庭で使われていた灯籠や手水鉢、飛び石を再利用し、受け継がれてきた時間を感じられるものとしました。

貫井北町の住宅
「フトコロのある家」 長辺方向は東西の壁面を閉鎖的にして、短辺方向は両端で60cmという最低限の耐力小壁を連続させることで開放的にしている。この小壁で生じる「フトコロ」部分は、カーテンで閉じたり開いたりしながら、収納になったり作業台や机になったり、はたまた部屋の一部になったりと、様々にその役割を変えることができる。全体は中央に階段と吹抜を配置して回遊動線を確保し、斜線制限に合わせて2階北側の床を下げることで、家全体がつながるような構成になっている。階段や吹抜からも様々に顔を出せるような開口を設けた。南側には玄関を兼ねた大きな土間をテラスと一体的につくり、木ルーバーで囲うことで内部に引き込んでいる。大開口の窓を開けることで内外を一体化し、ペットたちとも交流できる場所となっている。







