
八事の家
設計者情報
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この建築家が建てた家
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寝屋川の家
敷地は昔ながらの住宅が密集する地域にある変形の狭小地です。全面道路も狭く現場前までは軽車両しか入れないため、計画の段階から施工方法や資材の搬入においても検討する必要がありました。そこで構造は手組みが可能な木造とし、各部材も大きくならないよう計画しています 具体的には、床レベルを4段階に小分割し螺旋状にスキップさせながら屋上まで繋いでいます。複数の居場所を点在させながら連続的な広がりを持たせることで、狭小地における都市型住宅の在り方を模索しました。 1階は主寝室とクローゼットからなる個室を配置し、天井高の低い納戸は玄関と一体的な繋がりを持つ土間空間としています。続いて2段目の洗面コーナーを通り、3段目の吹抜けがある2階リビングへと繋がっています。天井の低いDENは吹抜けのリビングと一体的に繋げることで、リビングの一部として多様な使われ方が可能となります。子供が小さいうちはプレイルームとして利用され、将来家族が増えたときには1階主寝室を2つの子供室として分割し、DENを夫婦の寝室として利用できるように計画されています。さらには1階主寝室と廊下の間仕切壁は非耐力壁となっており、子供が独立した時には撤去し1階をワンルーム空間にすることも可能です。子どもの成長と将来のライフスタイルの変化に合わせて少しづつ手を加えることにより、小さくとも永く住み続けていける可変性を持たせています。 そして、吹抜けに面した最上段はダイニングキッチンと浴室からなり、付属のパントリーからは屋外階段を通って屋上へと繋がっていきます。建物が密集した都市の狭小地は広々と庭を取ることも難しいため、屋上を多様な生活シーンの受け皿として最大限活用しています。 スキップフロアで連続させ屋上まで緩やかに繋げることで多様な居場所が生まれ、小さくとも狭小地に住まうことを積極的に楽しめる住宅を目指しました。

house-T
敷地は大分市中心部、近くに都市公園があり、新旧の世代が入り交じる穏やかな地域コミュニティが感じられる場所で、建主の夫婦は幼い子供2人と暮らす現在の家を、昔から馴染みのあるこの地で建て替えることにした。昔ながらの生活スタイルを好む夫婦は、自然環境を享受し、子供たちが成長する中で発見や気づきがある家を求めていた。 以前建っていた家は、かつて近くの川の氾濫による浸水被害が多発していたため、擁壁が設けられ、全面道路や周囲の地盤面よりも高い位置に建てられていた。それらの既存物(擁壁や木塀)を残すことで、コストを抑えながら、土地の履歴を出来るだけ引き継ぐことにした。 空間構成は、将来1階だけで生活したいとの要望から、必然的に多くなる1階の部屋数と面積的な制限を考慮し、廊下を介さず真ん中のホールから直接各個室にアクセスできる田の字形式とした。中心には南北に伸びる気持ちの良い吹き抜けを配しトップライトやハイサイドを設け、光と風を内部に取り入れる。その大空間に寄り添うように各階に大小様々な個室を散りばめた。 また、食生活にこだわりのある施主にとって、キッチンは特別な場所だった。そこは趣味部屋でもあり、創作を通した子供の教育の場でもあり、将来、家族だけでなく友人知人とのコミュニケーションの場としても機能することをぼんやりとイメージしていた。そこで、キッチンは一つの居場所として捉え直し、つまり個室として扱うことに決め、玄関を通らず外部と直接つなげ、引き違いの掃き出し窓を設けた。それらの操作はキッチンの自律性を高め、外土間と一体となって、少しだけ住宅の枠から外れた使われ方を導くだろう。 それぞれの個室には、周囲の余白に呼応させるように窓を適宜設け、どの場所からも視線が外へと抜けていく。 移りゆく季節の中で、通り抜ける風や降り注ぐ光の変化を感じながら、子供たちがのびのびと育って欲しい。そんな家になればと願っている。

大きな桜の家
敷地は三鷹市井の頭。井の頭公園につながる閑静な住宅街にある。 はじめて現地を訪れた時、敷地の4分の1を覆うほどの樹齢90年を越す桜の大木の迫力に圧倒された。先代から受け継がれた庭には、シイ、エノキ、モミジ、タイサンボクなど多くの木々があり、その様は野趣に富んでいた。建主は、その環境を壊すことなく木立に埋もれるような住まいと小さな離れを望まれた。 まず住まい(母屋)について。庭の樹木を残すため、既存家屋の建っていた位置と同じく西側道路に寄せて南北に長く据えることにした。南と北に棟を2つ配し、その二つを階段ホールでつないだ。 北棟はパブリック棟。玄関、居間食堂厨房、来客用の和室を。南棟はプライベート棟で、主寝室と書斎、個室を設けた。各部屋を桜に向けて配し、恵まれた景色を美しく切り取れるよう木製建具や欄間を設えたほか、デッキ、バルコニーなどによって庭とのつながりを深める工夫を施した。 一方の離れは、北東の桜の下に配置。渡り廊下で母屋とつないだ。 この小さな建物は、学者であり多趣味なご主人の愉しみの場。蔵書量を考えるとある程度大きな面積が必要だったが、老木の根を傷めないために基礎は最小限の範囲(4帖半)にとどめ、深基礎の深さを利用して半地下の書庫を設けた。地上部分の床は一部跳ね出して6帖を確保した。豊かな樹木が間近に感じられ、大きくのばした庇の下のデッキも内外をつなぐ役割を担っている。桜の下を巡る渡り廊下には藤棚を設け、ご主人のお母様が大切にされていたという古いフジを移植した。今では葉が青々と茂り、道行く人の目にも優しい目隠しになっている。

住道の家
老齢の母と娘が終の棲家として購入されたマンションの一室でのリフォームである。 間取りは一般的なファミリータイプの3LDKであったため、今後の老々介護を見据えた間取りに変更し、かつ一日の大変を寝室で過ごす母親にとってより良い住環境とすることを目的とした住まいである。 具体的には母親にとって負担の少ない動線とするため、洗面・脱衣・浴室・トイレを直線的に配置し、将来的に歩行器や車椅子となった場合にも行き来できる廊下幅を確保しました。 またLDKと寝室は3枚の建具のみで仕切られており、全開すれば広々としたワンルーム空間となるとともにコミュニケーションを生み出し、全閉すればそれぞれのプライバシーを確保した空間となります。 さらに住環境をより良いものとするために消臭・調湿効果のあるスペイン漆喰を用いることでマンション特有の湿気や臭いの問題を解消しています。

プライベートコートのある家
この物件は建主さんのこだわりと住宅性能をしっかりと表現した住宅です。 ポイントは以下です。 01 基本計画における意思疎通 02 ワンポイントのデザインUP 03 トップランナー住宅の実力 01 基本計画における意思疎通 この物件は実にたくさんの基本計画案を作りました。形状、コスト、使い勝手、日照、安全性等々を良く検討していく中で、施主にとって無駄なものが削ぎ落され、最終的に残った形です。ですから、全ての事項が曇りなくデザインが共有されることで出来上がった、正に「オーダーメード」な住宅になっています。前面のプライベートコートはかなり高い塀を回していますが、これは施主の提案であり、囲われている安心感が良い結果に繋がっています。デザイン的にも敷地にボックス埋め込んだ様な面白さが出ており、施主との意思疎通の賜物だと思います。 02 ワンポイントのデザインUP 敷地の特性から、南面している庭をしっかりとったコートハウスとすることは決まっていましたが、アプローチも南入りですので、何を優先するかを検討していきました。最終的には南側1階部分は玄関、階段室、リビング、UTが一文字に並ぶ間口の広い形状に落ちつきましたが、この部分は軒をしっかり出した下見板張り壁とすることでデザイン的にも面白くかつ、軒下の守られた縁側的な空間になっています。この庇ですが出幅としては1200mm以上確保しており、構造的には壁から曲面させて軒まで連続させています。日本建築における深い軒とそれを支える三手先にヒントを得ながらデザインしたものです。 03 トップランナー住宅の実力 この住宅は札幌版次世代住宅のトップランナー等級を確保しています。具体的には外皮平均熱還流率(UA値)は0.17、相当隙間面積(C値)は0.21、1次エネルギー消費量は等級5で暖房+換気は34%となっており、国内トップクラスの性能を実現しました。相当隙間面積(C値)の0.21を具体的に表現すると住宅全ての表面積に対して名刺サイズの隙間しかないという事になります。また壁の断熱材の厚さは約30センチにもなります。これぐらい高断熱、高気密になると普段はあまり感じない熱交換換気システムの吹き出しドラフト風がやけに強く感じられます。寒冷地住宅の特性を知り尽くした建設会社との共同作業によってこのような性能を引き出せたことは私も学ぶところが非常に多かったです。 この住宅が家族の方々とどのように育っていくか楽しみです。

タマグスクのいえ

大倉山の家
住まい手のお父さんが所有していた故郷和歌山の山の杉や檜を使って建てたお家です。天然乾燥または低温乾燥で仕上げてもらった木材を調達しました。敷地は、南側に5mの高さの擁壁があり、日照や通風に少し不利な敷地でした。ですが擁壁の上は公園になっており、桜の木が植えられていたのでその桜と空がリビングや二階のフリースペースからいつも眺められるように計画しました。お仕事を引退されて日々の暮らしを丁寧に楽しみたいお父さんと、自宅でのお仕事を持っている娘さんの生活時間帯の違いを考慮して個室間の防音に配慮した間取りと仕様にしています。また、忙しい娘さんやちょっとめんどくさがり屋のお父さんが家事を気軽に楽しめるように、仕上げ材や収納の配置と使い勝手に気を配って設計しました。大きな吹き抜けと杉の梁が交差する空間は、自然と猫たちの遊び場やくつろぎの場になっています。

空に浮かぶタタミリビング
初めにご主人からはタタミリビングのご要望があり、一番気持ちの良い空間になるだろう南側に配置しようと考えた。 しかし、南側は前面道路で1階は車庫スペースが必要なため、1階には洗面化粧室、浴室などの水廻り、お母様の寝室と収納をL字型に配置した。 中央に階段を配置し、2階は車庫の上を大きく跳ね出し南側に最大限の空間を作り出した。ここにはタタミリビング、ダイニング、キッチンを配置し大きなワンルーム空間を作り出した。 北側には家族の寝室を配置し子供の成長に合わせ仕切れるように計画した。 そよ風(太陽集熱利用)によって夏、冬は一定の温度に保ち、中間期には南側の大開口部から自然風を取り入れて、1年中自然の恵みを感じることのできる住宅となった。








