
2室をつなぐ?
来客とプライベート動線をわける驚きのリノベ術!
寝室を中心に据えた斬新な間取りでスペースを確保
そこで吉田さんが提案したのは、寝室を中心にして水回りをコンパクトな一体の空間にまとめ、開けたバルコニー側に大きなおもてなしスペースを取るというプラン。寝室が中心というとプライバシーが確保しにくいようにも思えるが、引き戸を閉めればしっかりとしたプライベート空間に。また、普段は引き戸を開ければリビング・ダイニングと一体となるため、空間が広く感じられる。この寝室は個室や打ち合わせスペースなどに使えるので、将来売却したり、賃貸に出す場合にも使い勝手がいいよう考えられているのだという。
この寝室のすぐ後ろにあるのが、バス・トイレ・洗面所・洗濯機置き場を1カ所にまとめたスペースだ。中に仕切りが一切ないというのも、吉田さんの思い切りの1つだ。これだけ大胆なプランを実現できたのも、Hさんの協力があってこそだと吉田さんは話す。「取捨選択が明確にできる方だったので、思い切ったプランを受け入れて頂くことができました」。取るものと捨てる物を明確にできたからこそ、このようなメリハリのある空間が実現できたのだろう。
2つの玄関でプライベートとパブリックを使い分けるアイディア
来客用の玄関から人を招いたときは、プライベート空間を通らずに、広いおもてなし空間へ。先々移り住むことを考え家具も最低限に抑えているというこちらのスペースにはハンモックが取り付けられており、Hさんの長女のお気に入りの場所になっているという。
この家が完成してからは、友達を招く機会も増えたというHさん。4~5年で他に移り住む前提で購入・リノベーションした住まいではあるが、あまりの居心地の良さに「もしかしたらもう少し長く住むことになるかも…」とHさんは話していらっしゃるそうだ。
基本データ
| 所在地 | 東京都中央区 |
|---|---|
| 延床面積 | 47.55㎡ |
| 家族構成 | 夫婦+子ども1人 |
| 施主 | H邸 |
設計者情報
この建築家が建てた家
この実例を見た人はこちらも読んでいます

日常の出入りは玄関でなくバルコニーから? 常識破りの設計で叶えた広さと住み良さ
「実はここは玄関ではない」と聞いてすぐに納得できる人はいないだろう。建築家の中川さんが直面した「戸数を増やしても面積が減る」というジレンマ。その解決策は、誰もが考えつかなかった斬新な「バルコニーとエレベーターホールの一体化」というアイデア。この常識破りの設計の全貌に迫る。

庭の木々に遠くの山並み、籠れる離れまで いくつもの景色や居場所がある家
訪れた建物のフォルムや内装、居心地の良さに「素敵だな」と感じることは誰しもあるに違いない。そして「自邸をこの建築家にお願いしたいな」と漠然とした思いをもったことがある人もいるかもしれない。しかし実際にその建築家に連絡をとり依頼をするという行動を起こした人はほんの一握りだろう。施主のUさんご夫妻にそう思わせた店舗を手掛けたのは、京都を中心に活動する建築家田中郁恵さん。運命的な出会いから、どんな家をつくりあげたかに迫る。

狭いけれど狭くない 車3台分の敷地で仕事場もテラスも
敷地面積約10坪、車3台分のほどの敷地。そこに家族3人が住む自宅を建てたのは、島村香子建築設計室の島村さん。実はこの家には島村さんの仕事場や駐車場、テラスまであるのだという。島村さんの狭いけれど狭くない住宅づくりの秘密に迫る。

妻の趣味と夫の仕事を両立し、快適な暮らしも叶えた建築家の自邸
偶然に紹介された土地が運命の出会いとなり、設計事務所兼自邸を建てたいという気持ちがふつふつとわき上がったアトリエ住之舎の角野さん。ところが、奥様は土地に縛られるのがイヤで、持ち家にはかなり否定的だった。諦めきれない角野さんが、奥様を納得させ、ついに念願の一軒を完成させるまでの経緯を伺いました。

開放感抜群の、壁が少ない木造住宅。 SE構法が実現した、内部と外部が繋がる家
建築家の井水通明さんが自邸を建てるにあたり購入したのは、住宅街の高台にある土地。なにより眺望が魅力的なこの土地の特性を生かすため、SE構法を用いての家づくりを選択したという。その選択は大正解。家の中にいながら外の空気や自然の息遣いまで感じられる、毎日を楽しみながら心地よく暮らせる家ができた。

標高1230mの山小屋ならではの、妻や仲間との週末生活とは?
切り立った山の斜面にポツンと建つ山小屋。この小さな別荘の持ち主は、退官後も精力的に活動する、建築家の樋口善信さんの指導教官Y先生とその奥様。山の空気に包まれた小屋には先生を慕って、学生たちも集まってきます。

3つの動線がすべてのエリアを繋ぐ家。 低コストで理想を叶える分離発注方式とは?
「北中の家」は、お施主さまが岡さんの自邸を気に入り、設計を依頼した家だ。自邸のエッセンスをベースとし、ライフスタイルと要望を上手に掛け合わせて豊かに、快適に暮らせる家を実現した。お施主さまと岡さんは、仕事上のパートナー。岡さんが手掛ける「分離発注」方式での家づくりも紹介する。

木や漆喰など、ナチュラルな素材を 生かした空間で、家族の自律も促せる家
「家づくりはお子様の教育にもつながるチャンス」と言う富田さん。家は住む人がどう使うかが大事と、家族全員を巻き込んでの家づくりを理想としている。暮らしやすさはもちろん、立地を生かしたデザインなど、設計士としてのこだわりを盛り込みながら、住む人の暮らしの将来設計まで考え抜かれた実例を紹介しよう。

高低差のある立地を生かしたインナーテラス 緑あふれる景色も夏の花火も暮らしの一部に
土地形状を生かした設計が得意な「NATURE SPACE」。今回は、敷地に高低差のあるI様邸で、その高低差を逆手にとって生かした実例をご紹介。2階LDKや1階インナーテラスをはじめ、独創的な外観デザイン、回遊動線、採光に対する工夫等、アイデアをふんだんに取り入れた設計力の高さがわかる。









