
コンパクトな中に、驚きの大収納も欲しい部屋も、
全部ある!
ムダのない巧みな空間構成で、狭くても開放感を
敷地面積は約17坪、昔ながらの間取りは「台所と離れた居間に料理を運ぶのが大変」、「収納が不十分でモノが片付かない」など使い勝手も悪かったという。そこで新居は河川の増水に備えて基礎を上げるとともに、大胆な間取り変更をすることに。
望んだのは、ダイニングとキッチンをつなぐ広いLDK、たっぷりしまえる収納。快適な寝室と子供部屋、ゆとりある玄関と盛りだくさん。でもどれも必要だった。
インテリアや建築が好きな奥さまは、某有名建物探訪番組で見た建築家の石川さんに家作りを依頼。「スキップフロアのLDKが素敵でした。しかもスキップフロアの段差部分がそのまま床下収納に活かされていて、こんな家にしたい!」と依頼を決意。
I邸では、最大限広くとりたいリビングとダイニングを。スキップフロアで2階部分にまとめ、玄関、水回り、個室は1階に集約している。「コンパクトな家なので、吹き抜けなど空間をタテ方向に膨らませることで狭さを感じさせないようにしました」と石川さん。たとえば、4・5畳のリビングは天井高を
3.4mとってタテの開放感を強調。ほかにも、3・5畳の子ども部屋にロフトを設けて空間を上に伸ばしたり、1畳の玄関の天井部分にはポリカーボネイトの透明板をはめて真上のリビングから光を導き吹き抜けのような雰囲気をつくったり。
断面で間取りを見ると、広がりを確保するための工夫が随所にこらされているのがわかる。奥様も最初に図面を見せられたとき、パズルのようにムダなく組み合わされた空間構成に驚かされたとか。
東側の川に向けて眺望を大きく切り取ったダイニングキッチンの"はめごろし窓"も石川さんの提案。対岸の家の庭の花々を借景にして食事を楽しんだり、雨上がりの空にかかる虹を見て親子で歓声をあげることも。「全体的に窓が増え、光や風を前よりもずっと豊かに感じられるようになった」とご夫婦声をそろえるが、まだ息子さんが小さくて家で落ち着いて過ごす時間が十分にとれないのが今の奥様の悩み。大好きなこの家でゆったりと過ごす、これからの贅沢なひとときを夢見ているようだ。
しまいっ放しこそ大問題!出し入れを億劫にしない収納
収納場所が少なかった建て替え前は個室1部屋を納戸代わりにしていたが、天井付近の荷物はしまったまま。その点、天井高が1.4m弱のこの床下収納ならそうしたムダも生じない。
ほかにも、食器が出し入れしやすい奥行きにこだわったキッチンの造り付け食器棚、動きやすさを考えた寝室のウォークインクロゼットなど、使い勝手のいい収納の数々に奥さまは大満足。
【石川 淳さん コメント】
リビングとダイニングをつなぐスキップフロアの段差の高さは1380mm。法令上はダイニングキッチンの床下収納の天井高を1400mmとっても問題はないのですが、あまり上げてしまうとリビングとダイニングキッチンとのつながり感が出にくくなってしまうためこの高さでおさえています
【夫婦+子ども1人】
LDKの床下収納には、季節ものの布団や衣類、トイレットペーパーなどの日用品や雑誌など、とにかくいろいろしまっています。買いだめ癖がある私にとって、広い収納は絶対に必要でした。急にお客様がきたときも、リビングに散らかった子どものおもちゃなどがサッとしまえて大助かりですね
狭いなら、タテに膨らまる! 狭さを解消した術とは?
3.5畳の子供部屋もベッドスペースとしてロフトを設け、空間をタテにのばすことで窮屈さを感じさせないようにしている。
基本データ
| 家族構成 | 夫婦 |
|---|---|
| 予算 | 2000万円台 |
| 施主 | I邸 |
設計者情報
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