
19坪の変形敷地を「螺旋状のスキップフロア」で解いた 2階建て30坪を実現した建築家の知恵と工夫
重機すら入れない19坪の変形密集地において、2階建てで延床面積30坪ほしいという難題。この難問に対し、建築家・若林秀典さんが導き出した最適解は、家全体を大きな立体的ワンルームとしてとらえ、螺旋状にフロアを繋ぐ独自のスキップフロア構造だった。

重機すら入れない19坪の変形密集地において、2階建てで延床面積30坪ほしいという難題。この難問に対し、建築家・若林秀典さんが導き出した最適解は、家全体を大きな立体的ワンルームとしてとらえ、螺旋状にフロアを繋ぐ独自のスキップフロア構造だった。

金沢から大阪への移住を決めたSさんが求めたのは「自然に開かれた住まい」。自作の図面を持参するほど家づくりへの強い想いを託したのは、デザインと施工を両立する建築家、中土居宏紀さん。施主の真の想いを丁寧に掘り下げ、想像を超える仕事ぶりで信頼を得た中土居さんは、隣人も驚くほどの広がりと光あふれる豊かな空間を生み出した。

底冷えする寒さや、プライバシー保護のために光が差し込まない住環境に悩まされていたMさん夫妻。築40年の自宅を建て替え、理想の平屋暮らしを叶えるためにハウスメーカーや工務店を始めた。しかし、高い住宅性能とデザイン性を両立できる依頼先がなかなか見つからない。そんな中で出会ったのが、建築家、中土居宏紀さんだった。中土居さんは夫妻の抱える難題を、「開いて閉じる」とい…

RC造がお好きで、コンクリートにガラスや木材を組み合わせた家にしたいとお考えだったお施主さま。そこで、設計を担当した藤原・室 建築設計事務所ではコンクリートの表情を室内からでも楽しめるよう、入れ子構造の家を提案。それは同時に、コンクリート打ち放しでも過ごしやすい機能性を確保するためでもあった。

洗練された商業建築を思わせるこちらの建物は、大阪市内にあるお寺の住職さんの二世帯住宅。高度なスキルを駆使した斬新な設計で、「二世帯の適度な距離感」「間取りの可変性」など多くのメリットを生み出した。その驚きのプランニングとは?

シンボリックな大屋根を持つ印象的なこの建物。実はこれはとある企業の倉庫兼社屋。 一級建築士事務所マとバ…の提案した、柱のない大屋根のダイナミックなデザインが、トラックヤードの機能性を高めつつ、コストダウンももたらした。さらに、この大きな軒下空間は、広く親しまれるイベントスペースとしても活用され、地域コミュニティの醸成にも一役買っている。

「家づくりに正解はない」という言葉がある。これは正しくは、施主の要望や土地環境、予算などの条件がまちまちで、そのベストな解決方法を1つに絞ることができないということだろう。唯一解がないとはいえ、このケースではこう解決するという常道、いわゆるセオリーは存在する。細長敷地では、中庭をつくるというのもその1つ。建築家の安部秀司さんは、施主のことを考え抜いた上で、あ…

両親から受け継いだ家に住んでいた施主のMさん家族。キッチンなどに手を入れたものの、自分達が思い描くような暮らしが送れていなかったという。「建て替え」か「リノベーション」か迷う中で相談をしたのが、仕事で知り合いその手腕を高く評価していた建築家、アリアナ建築設計事務所の三野さん。対話を通じて導き出されたのは、「そのまま残す」「再活用する」を取り入れた、リノベーシ…

大勢のお客様を呼べる広く開放的なリビングを持ちながらも、周りからの視線が気にならないプライベート感もという、両立しにくい施主からの要望。この難題を内外2つのシンメトリーなLDKという秘策で見事に解決してみせたのは、関西を中心に活動する建築家、市井洋右さんでした。

奥様の実家の土地に親世帯・子世帯それぞれの家を同時に建てるという「究極の近居」を選んだYさんご家族。外観に統一感を持たせながらも、親世帯とは違った「自分達好みのテイスト」「自分達らしい生活」を実現した黒い家をつくったのは、空間づくりの匠空-KEN design officeの竹中さんでした。

夫婦共働きでの子育てが当たり前になった昨今、増加傾向にある親との同居や近居。ほどよい距離感でそれぞれの世帯が自由に暮らすため、2棟の住宅を新築したNさん・Yさんご家族。1階だけで生活が完結し、光あふれる空間で過ごしたいという親世帯の想いを実現した白い家に迫る。

家づくりにおける難しさの1つに土地環境がある。裏を返せば、形状や陽当たりなどが厳しい条件下で、どれだけ快適な家に仕上げるかが、建築家の腕の見せ所。これまで数多くの物件を手掛け、施主の想いに応えてきたef設計の木下さんが挑んだのは、いわゆる「うなぎの寝床」を2世帯住宅へ建て替えるというものだった。

予算との兼ね合いもあり、何らかの制約がある土地に家を建てる場合、優先順位の低い項目を妥協せざるを得ないことがある。今回ご紹介する邸宅も、土地にいくつかの制約があった。しかし、考え抜かれた設計によってその制約は克服され、妥協のない快適な家が誕生した。制約のある土地を設計の力で乗り越える、好例としてご紹介したい。

大阪府豊中市に立つT邸。もともとこの家は、建築設計事務所であるビ・ハウスがモデルハウスとして建築したものだった。地域密着企業として、この辺りの土地に住む人・その暮らしを想定することから始まった家づくり。得意の無垢材を用い、自社の持つ技術をすべてつぎ込んだというT邸の魅力に迫る。

住宅街の中の、三方を隣家に囲まれたコンパクトな家だ。夫婦2人で暮らすため、趣味や生活を楽しめる家にしたいとお考えだったお施主さま。視線を遮りながら趣味のスペースを確保し、また心地よく暮らせるよう取り入れたのが、光を貫通させる複数のスリットとスキップフロアだ。

生活空間を2階に集約し、「外からの視界を遮るよう、窓は少なくしてほしい」という施主の要望。閉鎖的で密集した空間となりがちな2階を、どう明るく開放的空間とするかがカギとなる。これまで数多くの難問を「あっと驚く」方法で解決してきた建築家、安部秀司さん。T邸の難問を解決した「ズラし」に迫る。

これまで住んでいた賃貸住宅が手狭になったため、新しい家づくりを決意したKさんご夫妻。輸入業に携わり、髙い美的センスをお持ちのKさんが目指したのは「今までにない住まい」でした。今回その要望に応えたのが、ビ・ハウスの営業担当である小林圭介さんと、設計担当の魚住宏一さんです。それぞれがアイディアを出し合って完成したK邸は、まさにオリジナリティあふれる、唯一無二の住…

隣家がすぐ隣に迫る住宅密集地に佇むG邸。中に入ってみると、外からは想像もつかないほど明るく、開放的な空間が広がっている。この家を設計したのは、建築家の村上康史さん。2階建ての建物に大きな吹き抜け空間を作っても、家族4人が狭さを感じずに暮らせるのは、2.5階をつくるというアイデアだった。

暮らしやすい閑静な住宅街にある「ナカノくんの家」。道路側からしかほぼ採光が期待できない厳しい条件でも、間取りを工夫すれば光がたくさん入る家ができると建築家の貴志さんは言う。コンパクトな敷地に「広々とした明るいLDK」を実現した驚きの方法とは?

子供が独立し夫婦2人の生活となった施主のNさんご夫妻。お2人が、奥様のご祖父母の実家を建て替え、共通の趣味である音楽と、庭の樹木・草花を楽しめる「大人の憩いの家」を依頼したのは、木漏れ日のような温かみのある居心地のよい家づくりに定評のある、キトキノアーキテクチャ小林さんでした。

「外から見られたくない」「自分たちだけの空間が欲しい」とお望みだったクライアント。建築家の稲田康紀さんは、家をすっぽり壁で覆うことでその希望を完璧に叶えた。しかし内部空間は閉塞感が感じられず、明るく開放的。外観と内部で正反対のイメージを持つこの家はどのようにしてできたのだろう。

正面は道路、他の三方は隣家がぴたりとくっついているような場所にできた、家中に光があふれる家。このM邸を設計した建築家の高藤さんは、生活の中心を2階に上げ、家の中ほどに設けた庭に日光を落とし、家の中心から光を届けることでそれを叶えた。

三方を隣家に囲まれた20坪弱の狭小地に佇む五角形の家。外からは想像もつかないほど明るく開放的な空間が広がっている。この家を設計したのは、建築家の平野玲以さん。30代のご夫婦と小さなお子さん2人がすこやかに暮らせるよう、平野さんが施した数々の工夫に迫る。

空き家となっていた奥さまの実家を建て替えることにしたIさまご夫妻。違う場所にお住まいのお母さまがときどき来られたときのことを考え、バリアフリーの家をつくることにしたという。とはいえ、基本的にはお二人で住まわれる家。絶妙な空間のつくり方により、ご夫妻とお母さま、皆にとって住みやすい家になった

どこか懐かしさを感じさせるけどオシャレ。新築なのにずっと前からそこにあったように感じる。住まう人・訪れる人をほっこりさせ、自然体でいられる家を作ったのは、橋野文設計事務所の橋野さんでした。

お子さまの小学校入学を前に、地元に戻る決断をされたY様ご一家。早く友達ができるように、この街で楽しく暮らせるように、との思いを形にしたのが建築家の中西正佳さんがプランニングした「オセロハウス」だ。オセロのように生活空間を反転させ、外部との交流と家族の生活のどちらも大切に考えられる家ができた。

完成イメージを写真のような画像にしながら、納得の家づくりを進めてくれる建築家の完山剛さん。M邸では少ない要望を見事にふくらませ、大満足の住宅を設計。洗練されたデザインや快適動線、吹抜けを活用した採光など、参考にしたいトピックが満載の家だ。

南北に長細いO邸の中でお施主様が一番重視したのは、1フロアほぼ丸ごと使ったLDK。建築家の井上直大さんは、このLDK空間の隅々まで光が届けられるよう、南側の壁面いっぱいに窓を開口した。窓全体から入る光は豊かであるものの、きつく差し込むわけではない。快適な居住空間はどのようにして生まれたのか。